工業技術部
軽合金鋳造で実用化されている半凝固鋳造が、球状黒鉛鋳鉄溶湯で可能かどうか検討するため、簡便・高効率で1300℃付近の高い溶湯温度にも適用可能である傾斜冷却板により実現する方法を検討した。傾斜冷却板処理した溶湯を水中急冷、金型鋳造および砂型により鋳造し、組織試験および硬さ試験を行った。鋳造品には、粒状の初晶オーステナイト組織であったと考えられるパーライト組織およびマルテンサイト組織が認められ、内部の硬さは約40HRCであった。これらのことから、球状黒鉛鋳鉄においても半凝固鋳造が可能であると考えられた。
[戦略的基盤技術高度化支援事業]
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