工業技術部
本研究では、球状黒鉛鋳鉄製部品の機械的性質の向上を図った。機械的性質の目標値は引張強さ1000MPa以上、伸び18%以上、ブリネル硬さ260~285とした。対象製品のキャップに対して、金型の改善、真空処理、シールドブロック方式の加圧導入、焼鈍及びオーステンパ処理条件の検討を行い、試験片を採取して機械的性質の評価を行った。結果として引張強さ1079MPa、伸び18%、硬さ292HBWの値が得られ、高強度化の目標を達成した。断面組織について検討し、黒鉛、マトリックス組織が微細化されており、初晶の固相率20~30%が得られ、目標とした半凝固鋳造組織を得ることができた。
[経済産業省戦略的基盤技術高度化支援事業]
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