三河繊維技術センター
これまで、当センターでは地元企業と連携し、特産品であるミカン色素を抽出して綿繊維を染色する技術を開発した。本研究ではこの技術シーズを活用し、バイオマス素材のポリ乳酸繊維への応用展開を目指した。その結果、ポリ乳酸繊維の性質を考慮した最適な染色条件を見出すことができた。特に、一般的に危惧されている加熱に対する劣化および染色堅牢度について、染色による劣化は見られず、染色堅牢度については3級以上を達成できた。これにより、『エコ&ナチュラル』を売りに他産地にはない用途展開が可能であり、地元繊維業だけでなく観光業を含めた産業振興に貢献できることが示唆された。
[独立行政法人科学技術振興機構研究成果最適展開支援事業(A-STEP)]
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