三河繊維技術センター
本研究では、赤外線を選択的に反射し、可視光は透過する糸の開発を行った。具体的には、遮熱材料、ベース樹脂の最適化に加え糸の構造も検討することで、断熱性能も付与させ、さらなる性能向上を図った。開発した糸で作製した平織物で遮光率を測定したところ54%を示し、目標の50%には及ばなかったが、網組織を検討することで目標値を達成するめどがついた。遮熱性能は、12.5℃の温度低下を示し、目標を超える性能を示した。今後は、この糸を用いて、最適な組織・密度で織物・網を作成することで、明るさを保持した遮熱資材を作ることができる。
[独立行政法人科学技術振興機構研究成果最適展開支援事業(A-STEP)]
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