食品工業技術センター
酒やパンなどの発酵食品に新しい特徴を付加するため、自然界からのSaccharomyces cerevisiae新規分離株が求められている。日本の花からS. cerevisiaeの分離を試みた報告では分離数がかなり少ないことから、より効率的な分離方法の確立が必要であると考えられる。我々は花から分離した各種酵母の生育試験により、選択培地(RE培地)中に花を採取し培養することでSaccharomyces属酵母が選択的に増殖することを見出した。130本のRE培地中に花を採取し培養したところ16株の酵母が生育し、その中の6株がS. cerevisiaeと同定された。またS. cerevisiae特異的プライマーを用いたコロニーPCRにより S. cerevisiaeを迅速に選抜することが可能となった。
[財団法人エリザベス・アーノルド富士財団学術研究助成事業]
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