工業技術部
本研究では、当所が開発した木質系材料の成形技術をさらに発展させ、用途の拡大を図った。本年度は、蒸気処理した木質材料とリネンあるいはケナフ織布とを複合化し、機械物性の優れた成形体の作製を試みた。所定量の木粉と織布を金型内で積層して成形体を作製した。物性試験の結果、曲げ強さ、引張強さはあまり変化しなかったが、耐衝撃性は織布含有率20%で木粉100%の成形体の約7倍(18kJ/m2)となった。植物繊維織布を補強材として用いることにより、成形体の耐衝撃性を向上できることが分かった。
[独立行政法人科学技術振興機構研究成果最適展開支援事業(A-STEP)]
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