食品工業技術センター
きのこを黒麹菌で発酵させる工程に抗菌性乳酸菌(Lc. lactis)によるバイオプリザベーションを利用することでバチルス属細菌の生育を阻止して、高圧加熱処理工程を省略して発酵きのこを製造することができた。バイオプリザベーションは、マッシュルームに特に有効であり、アガリクスは、乳酸菌を添加しなくてもバチルスの生育が阻止された。また、発酵マッシュルームおよび発酵アガリクスについては、抗発がん性(抗変異原性、抗ウロキナーゼ活性)、抗酸化性(ラジカル消去能、SOD様活性)および調理効果(マスキング効果)があることが科学的に立証できた。
[独立行政法人科学技術振興機構地域ニーズ即応型]
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