竹材の自己接着成形に関する研究(1/2)
基盤技術部
工業技術部
本研究では、竹材に蒸気処理をして自己接着性を付与し成形物を作製する技術を開発する。本年度は、竹材の蒸気処理条件、蒸気処理竹材の熱流動性及び蒸気処理竹材から調整した成形体の物性について調べた。竹材の繊維(主に維管束梢)と粉体(主に柔組織)を容易に分離するためには、200℃、20分の蒸気処理が有効であった。また、細管式レオメータを用いた熱流動性の試験から、良好な熱流動性を得るためには180℃以上の蒸気処理が必要と考えられた。成形体の曲げ強さは、蒸気処理温度が高いほど大きくなった。耐水性は、蒸気処理温度が高いほど向上した。
[生物系産業創出のための異分野融合研究支援事業]
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