基盤技術部
工業技術部
竹材に蒸気処理を施して繊維(主に維管束梢)と粉体(主に柔組織)を分離する方法を検討した。蒸気処理条件を変えて作製した試料を用い、溝付きローラーによる圧締装置(ゼファー化装置)による分離試験を行い、分離のための適切な蒸気処理条件を明らかにした。また、その分離物を原料として加熱・加圧成形により樹脂様の自己接着成形物の作製を試みた。繊維のみあるいは粉体のみのいずれからも成形物の調製が可能であった。繊維のみからなる成形物は衝撃値が大きく、粉体のみからなる成形物は熱流動性が高いことから容易に3次元形状の成形物が調製できることが分かった。
[生物系産業創出のための異分野融合研究支援事業]
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